Apache(Apache HTTP Server)とは

Apacheソフトウェア財団によって開発されたOSS

Apache(アパッチ)は、WEBサーバ(HTTPサーバー)のソフトウェア
世界的でも有名で、最も利用されているツール

「Apache」は、無料で使える(オープンソース)だが、実績と高い信頼性を持っていて
尚且つ、高い安定性と軽快な動作も加わり、圧倒的なシェア数を維持している

一般的なレンタルサーバーでは、OS :「Linux/Unix」系となり、
WEBサーバー仕様の、ほとんどが「Apache」が使われることになっています。

逆に、Windows系のサーバーでは、Microsoftで開発されている「IIS」が標準で使われている


Apache〈メリット・デメリット〉

メリット・デメリット
メリット
  • 1995年にリリース以降、長きにわたって牽引(リード)した実績(信頼性)が高い
  • オープンソースソフトウェア(OSS)で、無償で利用できる
  • HTTPのサービスに特化、動的コンテンツの処理速度が速い
  • 「.htaccess」ファイルを設置する事で独自の設定を持つ事ができる
  • モジュールにより基本機能を拡張が可能
デメリット
  • リクエスト毎にプロセスが起動処理されるので、メモリリソースが大量に消費してしまう難点

1リクエストに対して1つのプロセスを生成する特徴の「Apache」では、集中したアクセス(リクエスト)が増えると、メモリも消費も伴い、メモリが足りなくなることでサーバーに負荷が掛かり、遅延やダウンが発生する。アクセス集中(大量の処理)に弱い設計になっている

  • 「C10K問題」同時接続数がある一定数を超えたタイミングでサーバーがパンクしてしまう問題

「C10K問題」とは、「C=Client(クライアント)10K =1 万台」を表す。

ハードウェア性能は問題ない(性能が良い)場合でも、クライアントの同時接続数(約10,000)が多くなると耐えることができずサービスの応答(レスポンス性能)が大きく下がる問題。

Apacheに変わるWEBサーバーソフトは?

WEBサーバソフトの種類

近年(2017年)ごろから、レンタルサーバーでは、従来から使用し続けている「Apache(アパッチ)」から、他のWEBサーバーソフトウェアに切り替えが進んできている状況です。


特に、サーバー速度を強調しているレンタルサーバーでは、アクセス集中時も「高速・安定」が保てるWEBサーバーである「Nginx(エンジンエックス)」「LiteSpeed(ラストスピード)」を採用

「Nginx」「LiteSpeed」は、基本的に「Apache」のデメリットを補う形で設計がされています。
また、「Apache」の互換性も維持しつつパフォーマンスが優れていますね!

世代交代が進むのはなぜ!

インターネットが登場してきた1995年以降から、飛躍的な進化を遂げて、また、2010年頃に登場したスマホの普及も加速して、今や日常生活では欠かせないものになってきて、ユーザービリティも、より一層に求められています。

それに伴い、Webサイトの速度改善は、必要不可欠な要素でもあり、快適にWebサイトを閲覧できるために、レンタルサーバー事業者も、大量のアクセス処理やWEBサイトの表示速度(レスポンス)も重要視されたサポートの提供も強化されています!